JHNA健康通信バックナンバー

月1~2回配信しているメールマガジン【JHNA健康通信】のアーカイブ!

第158号 フィチン酸が問題?

時差ボケがどうにか抜けたと思ったら抜歯の痛みで、ストレスMAX!

ホリスティック栄養学修士ウエルネス・カウンセラー&ストレスニュートリショニストのナターシャ・スタルヒンです。

さらに、大腸の内視鏡検査のための食事制限や下剤攻め…。

さすがの私の身体も、今悲鳴をあげているのサ。

さあ、今日も元気にいってみようか~~っ♪


☆ フィチン酸が問題?
★☆-----------------

玄米をはじめ多くの穀物類、豆類、種子類、ナッツ類には“アンチ栄養素”とも呼ばれるフィチン酸が含まれているの。
    
有害金属と結合して排泄させるデトックス作用や大腸ガンの予防効果などがあるとされる一方、デメリットも多いの。

フィチン酸は主にリンを貯蔵しているのだけど、胃が1つしかない動物やヒトにとって、このような形のリンはそのまま利用できないのね。

また、鉄、亜鉛、マグネシウム等、身体にとって貴重なミネラル類の吸収もジャマしてしまう。

さらに、タンパク質や糖質の消化に必要な酵素も阻害しちゃうのよ。
(ペプシン、アミラーゼ、トリプシンなどね)

だから、栄養素の確保をしっかりしなければならない、成長期のお子さんや妊婦、食生活に偏りがある人、体調を崩している人などはフィチン酸の存在に、とくに気をつかう必要があるの。

これらに当てはまらない人は摂取量が少なければ問題なし。

ただ、“健康的”といわれる穀物類などの多くに、こうしたアンチ栄養が含まれているから、気づかないうちに多く摂取し、栄養素の吸収率/体内利用率を低下させてしまっているケースも多いの。

口にする食べ物に含まれるフィチンを、0.035% 程度まで減らすことができれば(通常0.5~5%含まれる)、ミネラルのロスを最小限に抑えられ、さらに「健康上プラスの効果を発揮する」という研究がある。

アンチ栄養素は少なければ少ない方がベターだし、これらを減らす方法を知っておくことは、誰にとってもメリットになるのよ。


☆ フィチン酸を減らすには
★☆----------------------

玄米のフィチン酸を減らす方法を比較した研究論文によると、フィチン酸を減らすには「発酵」の効果が最も高く(56~96%の軽減)、次にソーキング(少し温めてから10℃の水に浸す)で、42~59%の減少。

また、30℃での発芽/スプラウティングでは、時間の経過とともに、減少率は高まったそう。(4%⇒60%)

ローフーディストが、穀物類豆類、種子類、ナッツ類をスプラウティングしたり、ソーキングしたりしてから食べるのは、このためね。

フィチン酸が含まれる穀物類などには、かならずフィターゼというフィチン酸を分解する酵素が含まれているの。

問題物質を減らすには、フィターゼを活性化することが必須なんだけど、フィターゼの活性には、水・pH・温度が重要な要素で、加熱すると、フィターゼは壊れてしまい、フィチン酸は分解されなくなっちゃう。

玄米を炊いて(加熱して)も、フィチン酸は壊れてくれないってことね。

ちなみに、玄米のフィチン酸を問題のないレベルまで軽減するには、30℃前後の湯に、レモン汁か酢を加え、16~24時間浸け(保温ジャーを使うとベター)、その後、浸していた水を捨て、洗ってから、炊飯。

あるナチュロパスのドクターがブログにそんな内容を記載しているのだけど、けっこう面倒ね。

食物繊維を増やそう!と最近よくいわれるけど、食物繊維にはフィチン酸が多いということを、頭の片隅に入れておいてね。

「健康にいい」といわれている食物であっても、100%身体に良い、な~んてものは存在しない。

表に出てくる“健康に良い”とされる食べ物の情報は、メリット面だけが強調されているのが常。

でも、どのようなものにでも、健康にメリットになる面と、デメリットになる面がかならず存在するってこと、覚えておいてねっ!

今日の授業は、終り。

それでは、起立~~っ!

礼 <(_ _)> 。 

解散~~ん!!


☆  あとがき
★☆---------

私たちは、口に運ぶものを自分で決定していると思っているけど、実は、脳の「無意識」の領域で前もって決定されていて、「脳」があなたを操り、食行動を起こさせている!

あなたにとって、健康的な食生活をつづけることが難しいのは、意思が弱いからでなく、脳に操られているからなの。

とくに、ストレスを抱えていると脳は、健康的な食事を拒否し、甘いものや、脂肪分たっぷりのジャンクフードを食べるようにあなたを仕向けるの。

しかも、お腹周りの脂肪の蓄積をうながしてしまう。

こうしたことには、多くの神経伝達物質やホルモンが関わっているのだけど、ストレスホルモンであるコルチゾールが、主たるカギを握っているのね。

血糖値の安定を図り、ムダな脂肪をつけない体づくりのためには、コルチゾールリズムを取り戻すことが必須。

そのためのどうすればいいのか、体験講座で確認してみてねっ!
https://j-hna.org/experience.html



あなたが、最高の健康を手にいれ、いつもハッピーでいられますよ~に・・。


2019.6.7
===========================
■発行者:
Japan Holistic Nutrition Association(JHNA)
一般社団法人
日本ホリスティックニュートリション協会

◆協会サイト: https://j-hna.org
◆情報サイト:
   https://jhna-stresscare.info

■無断での転載・コピぺは厳禁!
Copyright(C)JHNA/Natasha Starffin 
   All Rights Reserved.
=========================