JHNA健康通信バックナンバー

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第99号 オメガ3系のライバル?

いまだ、段ボールをテーブル替りに食事をしている
ホリスティック栄養学修士&酵素栄養学スペシャリストナターシャ・スタルヒンです。

引っ越ししたら、ダイニングテーブルもソファも、すべて新しくしようと思って、家具は、ほぼすべて処分してしまった。

心機一転、気に入ったものを揃えようといろいろ家具店をみてまわっているのだけど、ど~してもトキメクものが見つからないので、床にゴザを敷き、家電の入っていた段ボール置いて、パソコンやったり、食事をしているのサ。
(毎日ピクニック気分だぜぃ!)

それでは、今日も元気にいってみようか~~っ♪


☆ オメガ3系のライバル?
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前々回(97号)で、αリノレン酸の話しが中途半端になってしまっていたので今回は、これについて、もう少し突っこんでみようね。

αリノレン酸は、「シソ油」や「アマニ油」などに多く含まれる今話題のオメガ3系の脂肪酸。

コレステロールや中性脂肪値をさげたり、動脈硬化、心筋梗塞、認知症などの予防、その他さまざまな健康/美容効果が注目されるようになっているね。

血液サラサラ効果ほか、αリノレン酸の実力が発揮されるのは(リノール酸も同様だけど)、実は、これら脂肪酸が局所ホルモン(エイコサイド)になったときだけ。

αリノレン酸(&リノール酸)の価値は、エイコサイドの原料であることに尽きるのね。
https://jhna-health.news/entry/080-oil-consumption


エイコサノイドになるまでにこれら脂肪酸はいくつもの変身ステップをくりかえすのだけど、オメガ3系と6系の脂肪酸は、相手を押しのけあって、競争するライバルみたいなものなの。

たとえば、オメガ6系のリノール酸がエイコサノイドへの第一ステップを踏みだすには、デルタ6デサチュラーゼという酵素の力をかりてγリノレン酸に変身しなければならないんだけど、オメガ3系のαリノレン酸も、最初の一歩をクリアするのに同じ酵素が必要なのね。

でも、この酵素には限りがあるので、αリノレン酸とリノール酸が違いに押しのけあって、争いながら次のステップへ進んでいかなければならないの。

この一つ目の関門を突破しても、オメガ3と6の変換の各ステップで同じ酵素が必要になるので行く先々で、同じようなしのぎ合いが何度も繰り返されることになる...。

αリノレン酸をとるときには、リノール酸(コーン油ほか、通常調理につかう油)と一緒にとらないほうがいいというのはこのためね。


☆   EPAで摂るほうが効率がいい
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αリノレン酸は、いくつかのステップを経てEPAに変換してから、エイコサイドになるけど、このαリノレン酸からEPAへの変換率はかなり低いので、αリノレン酸をとるより、いきなりEPAをとったほうが、ずいぶん効率がいいことになる。

ちなみに、ウイキピディアには、「変換される割合は10~15%程度」って書いてあるのだけど、欧米の研究論文をいろいろ確認してみたところ、調査方法や、さまざまな条件によって、かなりバラツキはあるものの、EPAへの変換率は、わずか、0.2%~8%の範囲になるみたい。
(女性の変換率のほうが、男性より高い)
    
範囲がけっこう広いのは、性別、遺伝的要因、酵素の働き、また、これら協同因子となるビタミンC、ナイアシン、ビタミンB6、マグネシウムや亜鉛不足などによって、変換率がかなりかわってくるからね。

リノール酸の存在も、変換率を左右するってことは、前述のとおり。

エイコサイドづくりに必要なEPAの確保は、αリノレン酸の油だけに頼れない。

積極的に魚を食べるか、EPAのサプリを摂取することが賢明ということになりそうね。

食事から供給するのがむずかしいガンマリノレン酸とちがって、αリノレン酸もEPAも、食材に豊富に含まれ、食事から十分量とれるからサプリに頼るよりは日々の食事で確保することを考えたいね。

イワシやサンマなどにEPAが多いことは前にもお伝えしたと思うけど、これらを食べるときには最小限の調理で食べる工夫をしてね。

まちがっても、フライなんかにしないこと。
(リノール酸を一緒にたっぷりとることに なっちゃうからね)

また、鶏を食べるときには、皮をとったほうがいいけど、魚を食べるときには、かならず皮も食べること。

皮の裏側についている脂肪には、EPAやDHAが、た~~ぷりだからね。

 
今日の授業は、これで終り。

それでは、起立~~っ!

礼 <(_ _)> 。 

解散~~ん!!


☆ あとがき
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毎日ドライプルーンを4~5粒食べているけど、果肉を食べたあとの種を割って、その中身(仁)を食べるのが何よりも好き。

種は、かなり固いから、歯で思いっきり噛まないと割れない。

それを毎日、同じ歯でくりかえしていたら、ブリッジの支えの歯が割れちゃった!

ブリッジをはずして治療し、新しい歯をつくることになったのだけど、その請求額、なんと~30万円!!

ブリッジ&前後の歯ふくめて3本、ぜ~んぶつくりかえ!

ずいぶん高価なプルーンになってしまいましたから~~~っ!
(しばらく種の中身はあきらめて・・と思いながら無意識に反対側の歯で噛んじゃっていま~す)


あなたが最高の健康を手にいれ、いつもハッピーでありますよ~に・・。


2015. 8.20